阿蘇大橋地区斜面防災対策工事
災害の概要
写真 写真 2016年4月14日以降に熊本県と大分県で相次いで発生した「平成28年熊本地震」。
4月16日未明の本震で発生した大規模な土砂崩れにより、国道57号・JR豊肥線が寸断され、南阿蘇地域の生命線とも言える阿蘇大橋も崩落しました。
工事の概要
写真 写真 大規模な斜面崩壊が発生した阿蘇大橋地区において、斜面上部に残る多量の不安定土砂がさらに崩壊する恐れがあり、復旧工事にも支障をきたしています。土砂崩壊による二次災害を防ぎ、国道をはじめとしたインフラの復旧を安全に行うため、熊谷組は無人化施工技術を駆使し、崩壊現場で土砂堰堤を築造すると同時に、斜面頭部不安定土砂を除去する緊急的な対策工事を実施しています。
工事の難しさ
写真 写真 土砂崩壊現場であるため地盤が非常に軟弱で、急傾斜地です。さらに、継続的に発生する余震や豪雨、「黒ボク土層」と呼ばれる阿蘇地域特有の軟弱な火山灰の土砂などが、工事を難しくしています。
こうした不安定な現場で、遠隔操作で重機を動かすには熟練の技が要求されます。長年にわたり無人化施工の技術を磨いてきた熊谷組は、こうした困難な状況にも対応し工事を進めています。